「たーたん」(西炯子)6話
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第六話
季節は6月。
川畑が体育館への渡り廊下で壁にもたれて誰かを待つようなしぐさを繰り返している。
そこに鈴が走ってきた。
次は体育の時間。
川畑の前を過ぎていく鈴を見送りかけて川畑は声をかけた。
「おいブス。」
鈴の蹴りを受けつつも川畑が話を続ける。
「上田、最近あのぼっちの転校生と仲いいんだな。」
「たまに一緒に帰るね。川畑何か用?」
「・・・・俺、やっぱ・・・サッカーやめようと思ってさ。」
「ふーん、じゃ、そうすれば?」
えっ
川畑の驚くしぐささえ無視して鈴はそのまま体育館に走り去ってしまった。
(俺のこと心配してたんじゃなかったのかよお・・・)
「川畑くんて子と仲良しなんだね。」
その様子を見ていたらしい吉川と更衣室で着替えながら鈴は答えた。
「小さい頃から近所だからね。その辺にいつもいる。」
「何か・・・話があったんじゃないのかな?あの子あそこで待ってたんだよ、ずっと。」
川畑の話を思い返す。
「今は私の方が大変なんだよ。かまってちゃんの相手してるヒマないっ。よっしゃ行くべし!」
鈴、自分の母親について思いを巡らせる日々が続きます。
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