「たーたん」(西炯子)7話
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第七話
鈴の学校に新しく赴任してきた美術の先生は奥村智恵、43歳。
鈴の母親は智恵、43歳。生きていれば、の話だが。
病死と聞かされているがもしかしたらたーたんに愛想をつかして出ていったのでは?と考える鈴の前にあまりにタイミングよく現れたので、鈴はもしかして・・・の気持ちを抑えることができない。
(鈴の母親は鈴が生まれてすぐ亡くなった――のだが・・・最近急に母親の事を知りたがるようになった・・・)
「私・・・もう大人なんだよ。何聞いても大丈夫。お母さんとはどうやって知り合ったの?」
鈴はそう聞いてくるが敦は相変わらず本当のことを言えないままだった。
(でも離せない・・・話さなきゃならないのに・・・おまえの母親のこと、本当の父親のこと・・・)
敦は相変わらず堂々巡りの思いの中にいる。
鈴はもう奥村先生が自分の母親ではないかと、もうそうなんじゃ・・・と決めてかかってきていた。
母親について考えるあまり冷静に考えられなくなっているようだ。
(名前・・・同じだし、年も同じだし・・・顔も似てると思うし・・・奥村先生ひょっとして・・・)
(私のお母さんなんじゃ・・・!?)
(ああ、もしそうだったらどうしよう・・・"お母さん"、"お母さんのいる家"が・・・)
吉川が止めるのも聞かず、鈴の妄想と暴走はどんどん始まっていく・・・
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